犬に信頼される飼い主に必要な3つの事。
私たち人間とは種の違う犬たちにとって、私たちの「当たり前」が犬たちにとっての「当たり前」でないことは当然で、信頼関係を築くことにも言葉が通じないからこそ必要なことがあります。
信頼関係を築くことは、犬たちとの生活を暮らしやすいものにするのと同時に、トラブルを回避したり、苦手なものを克服したりすることにも役立つのです。
ここでは犬たちに信頼される飼い主に必要なことを3つご紹介したいと思います。
①犬が嫌がることをしない
犬たちの感情は実にストレートでシンプルです。
「嫌なことをする人のことは嫌い」
ストレートな感情を持つ犬たちにとって、こんな風に感じさせる関わりがあると、信頼関係はどんどん遠のいていきます。
日々の生活の中で愛犬の嫌いなことを飼い主さんがしていると、犬は飼い主のことを嫌いになり、近寄ることを避けたり、指示に応じないなど不都合なことがたくさんでてくるでしょう。
爪切りやシャンプーなどのお手入れも、すでに苦手になってしまったのであれば、家庭で無理強いするよりも、プロにお任せしたほうが賢明です。
飼い主さんへの信頼を損なわずに済むからです。
足拭きが苦手な場合は慣らすまでに嫌な経験を積ませないよう、濡れたタオルの上を歩かせて汚れを落とす工夫ができます。
抱き上げが苦手なのであれば、ご褒美で誘導して自分から人の膝に乗る行動を教えることもできます。
犬の嫌なことをせずに生活するためにたくさんの引き出しがあると、犬たちに信頼されるでしょう。
②分からないことは少しずつ教えてくれる。
知らないことを楽しく教えてくれたり、不安な時や困っているときに助けてくれる飼い主さんの存在は、犬たちにとってとても頼もしく感じるものです。
愛犬が言うことをきかないのは、本当はよく分かっていなかったり、言うことをきける余裕がないからで、正しくふるまえるよう配慮したり工夫してくれる飼い主さんの言うことならば、しっかりと応えてくれるようになるのです。
どんなシチュエーションで、どんなレベルのことならば成功できるのかを、しかりと見極めながら、日頃から教えてあげられる飼い主さんを目指したいものです。
ご褒美を使ったトレーニングの関わりをどれだけ持っているかは、信頼関係に大きく影響します。
③好きな物は飼い主さんが与えてくれる
犬が必要とするものや状況は、飼い主さんを通して得られるということを伝えてあげられていますか?
犬が必要とするものににどんなものがあるでしょうか?
ごはん、おやつ、水、おもちゃ、ベッド、自分のハウス、飼い主のお膝の上、飼い主に撫でられること、リードを着けてもらうこと、お散歩、お散歩中の匂い嗅ぎ。。。。
などなどたくさんありますね。
これを言うことをきいてくれたご褒美として、お給料のように与えてあげましょう。
大好きな物事を握っているのは飼い主さんで、飼い主さんの言うことをきくと得られるのだということを伝えていくためです。
おやつばかりがご褒美になるわけではなく、犬のほしがるいろいろなものがご褒美となるのです。
勝手に手に入らないようにして、ひとつ言うことをきかせてから、飼い主の許可で与えるということが大切なのです。
また、気をつけなければならないのが、与えるタイミングです。
犬たちが要求する(吠えたり、前足をかけたり、飛びついたり)タイミングでなんでもやってあげたり、犬のおねだりをきいてばかりいると、犬は飼い主さんのことを「言うことをきいてくれる執事や召使い」のように勘違いしてしまいます。
以上の3つのことを意識しながら関わることで、犬たちからの信頼を得られる飼い主になっていくことができるでしょう。