仔犬を迎えたばかりの飼い主さんに知ってほしい。問題行動を予防しよう。
「仔犬にはしつけは必要ない」
そう思われますか?
たしかにオスワリやフセなどの行動を優先的に教える必要はありません。
そういった行動は後からでも教えていくことができます。
ですが、仔犬の時期は問題行動の予防のためにとても大切な時期です。
この期間をどう過ごすかがその後十数年に大きく影響するのですから、取り組むべきことを知っておくことはとても大切なことです。
■仔犬の心の成長過程
生後4ヶ月の社会化期を過ぎると、歯の生え変わりも始まり、子犬は大人にどんどん近づいていきます。
同時に、自分の身を守る為、新しく会う人や犬、初めて見る物や初めて聞く音を警戒するようになります。
これが、怖がりさんや吠える子の始まりになるのです。
5ヶ月を過ぎると、テリトリー意識(縄張り意識)も芽生えてきます。
日本犬や大型犬は早熟なため、もっと早い時期に警戒する様子がみられる場合があります。
この時期には来客や外からの物音に敏感になってきます。
例えば、じーっと見たり、うなったり、吠えが出たりというように怖がるようになります。
これは、犬としては当然の行動ですが、私達人間としては問題となる迷惑な行動に繋がります。
また、歯の生え変わりの時期は、体も大人に近づいている為、体力もついて、噛む力も強くなります。
これらは、将来大きな問題行動に発展する可能性があるのです。
ぜひ、子犬のうちに予防しましょう。
■問題行動を予防するための3つの方法
①「社会化トレーニングに取り組みましょう。」
新しく見聞きする物、音、そして来客など に良い印象をつけて紹介することです。
子犬の頃と違い、興味より恐怖の方が勝ります。
仔犬の大好きな物を与えて、“良い物なんだよ”と紹介してあげましょう。
②「体罰を与えたり、叱ったりしない。」
不安な気持ちから、吠えたりおびえたりしている為、さらに飼い主さんからも嫌なことをされるともっと怖くなってしまうので気をつけましょう。
怒ったり、叩いたりしないでくださいね。
飼い主との信頼関係を妨げる要因にもなります。
③「子犬を積極的に疲れさせましょう!」
散歩、遊び、運動が足りないと犬もストレスがたまります。
イライラしたりエネルギーが有り余っていると、イタズラしたり、甘噛みやおねだり吠えも増えてきます。
十分に体を動かして、豊かな環境で育ててあげることは問題行動の予防に直結します。
以上の3つの予防法を少なくとも 子犬が成犬になるまでの間、しっかりと継続していきましょう。
■予防のためにもドッグトレーナーをつけよう
特に問題がないからと、仔犬の成長をただ見守るだけではいけません。
仔犬の時期は本当の意味での問題がでないのです。
問題が出るのは5~6ヶ月以降の人間でいう思春期の時期からです。
問題が出てからそれを改善するためのトレーニングには時間も労力もかかります。
ですが、予防してあげることができればそこにかかる時間や労力は少なくて済むのです。
これから犬たちと過ごす十数年をHAPPYなものにするためにも、仔犬を迎えたらすぐにドッグトレーナーをつけることをオススメします。