殺処分の現状。青森県動物愛護センターを視察して。。。

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殺処分の現状。青森県動物愛護センターを視察して。。。

先日動物愛護センターを視察してきました。
所長や職員の方にお話を伺いながら、一般には公開されていない、殺処分を行う管理棟も特別に見学させていただきました。

ここ数年で青森県の動物愛護の活動は益々活発になり、私がドッグトレーナーになったばかりの10年前とは殺処分などの状況がかなり変化しているのを体感してきました。

一般には公開されない管理棟のお写真を撮ることはできませんでしたが、ここでは私が見て感じたことをご紹介したいと思います。


■殺処分頭数の変化

3年前から約3分の1に減っている犬猫の殺処分頭数。

数字としては殺処分頭数が減っていることは知っていましたが、私が昔聞いていた「青森では週に2回、犬の殺処分が行われている」という話はすでに過去のものとなっていました。

現在は犬の殺処分は週に1度あるかないかという程度で、猫に関してはまだ週に1回か2回という現状なのだそうです。

遺体は冷却保存し、焼却炉を動かす回数は月に2度ほどなのだそうです。

まだ殺処分される子たちがある中ではありますが、それでも職員の方々やボランティアの方々、団体譲渡登録をして条件つきの譲渡を斡旋してくれている愛護団体の方々、愛護センターから犬猫を迎え入れてくれる里親家庭の方々のおかげで、ここまで尊い命を救うことができているのだと実感しました。

■管理棟を見学して

殺処分を行う管理棟は愛護センターの建物からは少し離れた山の中にあります。
職員の方に誘導していただき車で向かいました。

建物は新しく綺麗に管理されており、私が抱いてた暗く閉鎖的なイメージとは少し違っていました。

管理棟に案内していただくと、そのとき20頭ほどの犬猫たちが犬舎、猫舎にはいってそこにいました。

当然その子たちの行く末が気になりましたが、そのときにいた子たちは一般譲渡の適正がある子たちということで、それまでの間そこで保管しているということでした。

「捕獲」「保護」「警察から」など、それぞれにここに来た経緯が分かる掲示がありました。
どの子も元々は飼い主がいた子たち。

そこにはトイプードルやダックスなどの純血種の犬たちの姿もあり、この子たちの飼い主さんは今どうしているのだろうかと思いをはせずにはいられませんでした。

飼い主の生活が行き届かず、家を立ち退きしなければなくなり、飼育困難ということで引き取りになった子たちもいました。

「譲渡にまわるのだから安心。」
「よかったね。」

その子たちを見ていると、それだけでは片付けられない、いろいろな思いが溢れてきます。

飼い主であれば終生飼養を目指すことが当たり前。

その当たり前であるはずのことが叶わない難しさ。

こうして一般譲渡される子たちのことだけでも、こうして様々な思いが溢れてくるのに、数は減っているながらも、殺処分をしなければならない子たちに向き合っている職員の方々はどんな気持ちでその作業をしているのか。

どんな思いでそうならないための啓発や活動をして下さっているのか。

今回見学させていただいたことで、私も少しだけその思いを感じさせていただいたような気がします。

■条件付きの子たちにもチャンスを

一昨年から特別団体譲渡という取り組みが始まりました。
様々な条件から一般の譲渡対処にはならない子たちを、一定の活動実績のある地域の愛護団体や個人が愛護センターから引き出し、新たな里親さんへ繋ぐというものです。

フィラリア陽性であれば現在の規定では一般譲渡の対象にはなりませんが、気質がよければ治療することも含め特別団体譲渡の方たちが引き受けて里親さんを探す取り組みをしてくださっています。

攻撃性がある子の場合、やはりその程度によっては事故の可能性が高まることから引き出しは難しいのですが、そこは愛護センターの規定のチェックで審査されています。

特別団体譲渡の取り組みができる前から、熱心な動物愛護団体の方たちが愛護センターから引き出し譲渡する活動はされていたのですが、正規なものではなく実際様々な問題があったことも認知しています。

それでも今はこうして、正規の取り組みとして認められながら、愛護センターと愛護団体の方たちが共に処分を減らそうと取り組んでくださっていることは素晴らしいことだと感じています。

里親さんと譲渡された動物たちが幸せに暮らしていけるよう、最大限配慮するという責任。

難しい課題はいろいろとありますが、少しでも殺処分頭数を減らすこと向かう、大きな一歩だったのではないかと思っています。

私も私の持てる知識と技術を活かしながら、できることに尽力していきたいと思っています。

■できることは人それぞれ

この現状をどうにかしたいと思われる方は、ぜひ出来ることで取り組んでいいただければと思います。

まずは一緒に暮らしている動物たちが万が一いなくなってしまったときの、二次被害を防ぐための避妊去勢手術やフィラリア予防。

大切に愛情をかけながら終生飼養できることが前提ではありますが、万が一飼い主が面倒をみられないということになったときに、その後のその子を託せる場所や人を考えておくということも大切です。

そしてなにより、飼い主以外の人のお世話を受け入れられるよう、必要なトレーニングや関わりを学び、実践してあげてほしいのです。

実際飼い主を失い孤児になる子たちもいるのですから。

そして余力がある方は、地域の愛護団体に寄付や里親さんが見つかるまでの預かりのボランティアとして協力されるのも良いかと思います。

犬や猫をペットとして迎えたいという方に、愛護センターや愛護団体から譲り受けるという選択肢があるということも伝えてあげてほしいのです。

どうにかしたいと願う人がそれぞれ、それぞれの立場で無理をすることなく、動物たちの安全や生活を楽しめる範囲でそういった取り組みをしていくことができれば、もっと良い方向に進んでいけるのではないかと思います。

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