犬のしつけ、「褒めてしつける」は間違い!?

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犬のしつけ、「褒めてしつける」は間違い!?

子育てと同じように、犬のしつけにおいても、って叩いて怒鳴って罰を与えるしつけから、代替えのように広まった「褒めるしつけ」。

ですがその本質を理解している飼い主さんは実はまだまだ少なく、「褒めてしつける」という言葉だけが一人歩きして、誤解をもったまま効果的にトレーニングが進んでいないことがほとんどです。

ここでは「褒めてしつける」の原理や、本当に効果的なモチベーショナルトレーニングについて説明していきたいと思います。


■「褒める」は飼い主の行動にフォーカスしている

「褒めてしつける」の「褒める」は飼い主の行動にフォーカスしています。

望ましい行動を教え、それが頻繁にでるように(強化)することが目的です。

「犬の行動の直後に犬にとって良いことがおこればその行動は強化される。」(オペラント条件付け・正の強化)

原理としては効果的なものなのですが、ここでふれたいのは「褒める」=「犬にとって良いこと」になっているのかどうかというところです。

「褒めてしつける」は犬たちの感情に焦点があたっておらず、飼い主の行動としては犬を褒めているけれども、犬が全く嬉しそうではないということも実際には良く見かけます。

撫でられることがあまり好きではない子、または今は撫でられたくない!という状況で、「いいこ~!!」と頭をなで回してしまう飼い主さんもいます。

無意識に行っているので、まったく悪気はないのですが、犬が嫌がって後ずさっている行動もキャッチできなくなっているのです。

同じようにせっかく良い行動をしていても、「いいこね~!」と褒められるだけでは、犬が全然気にしていないこともあります。
(声をかけられることだけで嬉しくなる子は別ですが)

これでは「褒めてしつける」は文字通りそのままに、良い効果を期待できないものとなってしまいます。

「褒められること」=「犬にとって良いことが起こる」と経験していなければ、「褒める」は効果的には働かないということを理解しなければなりません。

■大切なのは「褒める」ではなく「マーク」

体罰を使う昔の訓練では、犬の感情が置き去りになっていました。

犬が怖くて吠えていたとしても、「怖い」という感情は置き去りで、「吠える」という行動に対して罰を与えてしつけるというものです。

怖くて吠えているにも関わらず、飼い主から罰を与えられることで、犬たちは「やっぱりあれは怖いものだ」と益々その対象が怖くなってしまいます。

罰が怖くて吠えることはやめたとしても、後引きしたり怯えたりということも副作用として持っているのです。

犬の感情を置き去りにせずに、怖いものに対して「あれは良いものだよ~」と教えていくのが現代の主流のトレーニングです。

「苦手なものに出会ったらスペシャルな美味しいうれしいご褒美がもらえる」(古典的条件付け)という手法です。

感情が変わると吠える必要がなくなるので当然吠えなくなりますし、ご褒美を期待して飼い主へ視線が向くようになります。

そこからはじめてオスワリやヒールなどの好ましい行動を教え、やり過ごすことを練習していくのです。

こちらのほうがずっと犬に優しく取り組みやすいのです。

単純に思えるかもしれませんがここで重要なのが、犬が認識した瞬間にそれが嬉しいご褒美のきっかけですと伝えることです。

ここで「マーク」が有効になってくるのです。

マークとは「そこ!」とポイントを伝えるための正解の合図であり、必ずご褒美がもらえますという約束手形です。

瞬間を切り取ることからクリッカーはとても有効ですが、言葉の合図としても短いものを選んで使います。

「そう!」「Yes!」「Good!」などよく使います。

これを褒め言葉かと言われると少し悩むところがありますし、飼い主さんにとっても「褒める」ということよりも、「犬に伝える」という意識のほうが重要なのでやはり「マーク」なのです。

普段からこのマークを合図に使いながらご褒美を与えて、トレーニングやコミュニケーションをとっていると、犬にとってマークは「嬉しいもの」となり、行動を教えて行くとき(オペラント条件付け・正の強化)にも有効に働くのです。

改めて「マーク」を意識して愛犬との関わりを見直してみましょう。

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