犬の感情を扱うトレーニング。反射と刺激に慣らす馴化。

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犬の感情を扱うトレーニングでは
犬たちの行動や学習の仕組みを理解していることが
とても重要です。

犬が恐怖や不安を抱えている状況での
問題行動を改善していくためには
この感情を扱うことがとても大切です。

ここでは犬の行動の仕組みとして
「反射」と刺激に慣らす「馴化」についての
説明をしていきたいと思います。


■反射(無条件反射)

人と同じように、
犬の行動には
特定の刺激に対する反応で
意識されることなく起る「反射」と
そうでないものがあります。

人であれば
「転びそうになった時に手を付く」
「運転中に道路かに横からなにかが飛び出しハンドルを切る」
「熱い物に触った時に思わず手を引っ込める」

実は人の歩行も反射なのです。
体のバランスを取ろうとする動きとして
左右の足が交互にでるのです。
これも大脳を介入せずにおこる反射です。

では犬の反射にはどんなものがあるのでしょうか?

・定位反射:音が鳴るとそちらを振り向く
・驚愕反射:突然大きな音がすると驚く
・屈曲反射:手足の引っ込め
・唾液反射:口に食べ物が入ると唾液がでる
・眼瞼反射:強い光やほこりが眼に入ると瞬きする

この反射の行動を利用して、
ドッグトレーニングをすることがあります。
例えば「定位反射」。

犬に人の目を見る「アイコンタクト」を教えるときに、
口で「チュチュ」と音を鳴らし
そちらに注目するよう誘導する方法です。

きっかけとして「チュチュ」と音を
慣らしていきますが、
繰り返し行っていると刺激に
慣れてきてしまうので(馴化という)
はじめから「チュチュ」の後に
すぐに美味しいご褒美(食べ物)を与え、
注目を強化することが必要なのです。

■刺激に慣らす(馴化)

「馴化」とはある刺激を繰り返し与えると
その刺激に対する反応が徐々に
見られなくなっていくことです。

刺激に対して慣れて反応しなくなることをいいます。

仔犬のうちにいろいろ事を経験させて
慣れさせましょうと言われるのは、
仔犬の社会化期には容易にこの馴化が起るからです。

例えば首輪をつけっぱなしにしていると
はじめは気にしていたとしても
すぐに慣れてしまいます。

繰り返された特定の刺激に対して起り、
慣らした刺激に似たものには反応しなくなります。
(これを般化と言います)

小さな刺激は慣れやすく、小さな刺激から
徐々に大きな刺激に慣らしていくことで
早く馴化が起ります。

大きな刺激に慣らすと小さな刺激には
反応しなくなります。

さらに刺激に速く慣らすには、
立て続けに何度も刺激を与えると効果的です。

ただし一度慣らした刺激でも、
一定期間経験しなくなると
反応がもとに戻ることがあります。
これを自然回復と言います。

慣らしている最中に
刺激が大きすぎると
刺激に対して敏感になり
鋭敏化が起るので、
反応しない小さな刺激から
慣らすことがとても重要です。

苦手な物に慣らすトレーニングをする際は
この馴化の手続きで、
犬の不安や恐怖を
取り除いていきながら
問題解決をしていくのです。

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