犬の苦手な物に慣らす「系統的脱感作」と「拮抗条件付け」

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他人や他犬に警戒して吠える。
外出中にバイクやバス、
自宅ではドライヤーや掃除機を怖がる。
ブラッシングや顔周り足回りの
お手入れを嫌がるなど、
犬たちがいったん苦手になってしまったものに
慣らしていくトレーニングは
依頼やご相談がとても多いです。

そんな時にも
私たちドッグトレーナーは
学習理論をもとに解決していくのです。

ここでは苦手な刺激に慣らす

「系統的脱感作」と「拮抗条件付け」について
説明していきます。


■系統的脱感作とは

刺激に対して反応しない、
慣れていくことを「馴化」と言います。

この馴化を起こしやすくするために
「系統的脱感作」という方法を用いることが
多いです。

難しい漢字が並びましたが
分けて考えてみます。

「系統的」は徐々に大きくしていくという意味です。
慣らしたい刺激の大きさは小さいところから大きくしていきます。

「脱」はなくなるという意味です。
「感作」は反応という意味です。
「脱感作」で反応しなくなるいう意味になります。

「系統的脱感作」は刺激を小さいところから徐々にあげていき
反応しなくなるように慣らしていくという意味を表しています。

犬が反応しない程度の小さな刺激から始め、
慣れたら徐々に大きくしていくことで目標の刺激に
反応しなくなくなるようにするということです。

不安や恐怖反応に対して用いる方法で、
良いもの印象のものと一緒に
条件付けて経験させる(拮抗条件付け)
というのが効果的です。

例えばインターホン。
最近ではインターホンの音量や音楽を変えられる物も
たくさんありますが、
刺激のレベルを調整できるものは
トレーニングもしやすいです。

聞こえるか聞こえないか位の
小さい音量から慣らしていき
聞かせ続け徐々に音量をあげていくと
反応しないレベルまで上げていくことができます。

でもこの「系統的脱感作」と合わせて行いたいのが
「拮抗条件付け」です。

■拮抗条件付けとは

「拮抗条件付け」とは
感情と印象の修正をおこなう手続きのことです。
良くない感情を持っている刺激(嫌悪刺激といいます)と
良い感情を持っている(快刺激)を順に提示することで
感情を変化させる学習です。
これも主に恐怖刺激に対して使います。

耳掃除(嫌悪刺激)のあとに。。。

美味しい食べ物(快刺激)がもらえる


ドッグトレーニングをしていくときに、
その犬にとっての快刺激(良い感情を持っている物)がなにかを
しっかりと理解していることがとても重要です。

快刺激に食べ物を使ったトレーニングは
与えるタイミングが計りやすいのと
回収する手間もないので良く使われます。

ブラッシングやお手入れの練習などでも
食べ物をあたえながら慣らしていくことは
簡単に行えるのでオススメです。

■「系統的脱感作」と「拮抗条件付け」をする際の注意点

①刺激のレベルをあげるのは、
必ず犬が刺激に慣れて反応しなくなってからです。

ここの判断が的確でなく急ぎすぎると、
逆に刺激への反応を強めてしまう場合があります。

②犬の好きな食べ物(快刺激)を見せても、
苦手な刺激(嫌悪刺激)が強すぎると拮抗条件付けは起きない。

犬の頭の中で「快刺激」と「嫌悪刺激」を天秤にかけ、
必ず「快刺激」の方が勝つという状態でなければ
慣らしていくことができません。

「嫌悪刺激」が強すぎる場合、ストレスにより
ご褒美の食べ物も食べなくなることがあります。

③刺激の調整と同時に、提示する順番も重要。
犬に食べ物を見せた後で、苦手な物(嫌悪刺激)を与えると
食べ物が苦手な物(嫌悪刺激)を連想させてしまうことがあります。

嫌悪刺激に勝つ大好きな食べ物を用意することと、
順番として嫌悪刺激の後に大好きな食べ物を与えるようにして
進めていきます。

苦手なものに慣らすとき、
「系統的脱感作」と「拮抗条件付け」は
とても役立ちます。

注意点に配慮しながら
必要であれば専門家の指示をうけながら
取り組んであげてくださいね♪

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