犬の苦手なものにならす「洪水法」をオススメしない理由

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犬の苦手なものにならす「洪水法」をオススメしない理由。

お散歩中に近くを通る車やバイク、他人や他犬、工事現場など。
家の中であれば掃除機やドライヤー、お手入れ、来客など、犬たちにはたくさんの苦手になりやすいものがあります。

苦手なものは、犬たちが吠えたり、咬みにいったり、極度に怯えたりと、犬たちの問題行動を引き起こす原因となってしまうことが多いのです。

すでに苦手になってしまったものに慣らす方法として、先日のブログでは「拮抗条件付け」と「系統的脱感作」の説明と慣し方を説明していきました。

「拮抗条件付け」で良い印象のものと苦手なものを一緒に経験させ、慣したい苦手なものの刺激は「系統的脱感作」で小さな刺激から大きくしていくとスムーズに慣すことができるというものです。

今回は同じく苦手なものに慣す方法としてオススメしない「洪水法」について説明したいと思います。

オススメしないのには理由があるのですが、一般の飼い主さんはこれを使ってしまいやすく、さらに悪化させるという事態も招きやすいので知っておいていただけると良いかと思います。


■「洪水法」(フラッディング)とは

恐怖や不安の原因となる刺激や状況に直面させ、実際にはなにも恐ろしいことが起きないということを学習させる方法です。

お散歩中に通行人が怖い犬を人混みの中に連れていき、刺激の中で留まり慣れさせていくという方法です。

人にたとえるならば、ゴキブリが苦手な人をゴキブリのたくさん入った浴槽に入れるようなものです。

犬にとってはすごくストレスがかかる方法で、刺激のレベルによっては悪化させてしまう可能性もあり、オススメしていません。

■「洪水法」フラディングをオススメしない理由「鋭敏化」

ある刺激を繰り返し与えるとその刺激に対する反応が増大することがあります。
刺激のレベルが弱けれ慣れていく(馴化)のですが、強すぎるとより敏感に反応するようになります。これを「鋭敏化」と言います。
さらに恐怖はそれに似た他のものにも移行しやすいので(般化)、それまでは反応していなかったそれに似た別の刺激に対しても恐怖を感じるようになることがあります。

刺激のレベルによっては犬により怖い経験をさせてしまう可能性や、犬のストレスを考えた時に、良いイメージをつける工程のがなく人道的でないことからもオススメしていません。

■まとめ

犬の苦手なものに慣す時には、刺激のレベルや与えるご褒美の価値に気をつけながら、犬にストレスや負担がかからずに慣していける方法を選択していきましょう。
それでも苦手なものに慣す時の刺激の調整は難しい場合が多いので、お近くのドッグトレーナーや行動分析の専門家に相談してトレーニングを進めることをオススメします。

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