犬にボール遊びをさせちゃいけない?問題を引き起こす「モーターパターン」

シェアする


犬にボール遊びをさせちゃいけない?
問題を引き起こす「モーターパターン」

愛犬とのコミュニケーションやエネルギー発散のために、ボールを投げて持ってこさせる「ボール遊び」を取り入れている家庭はすくなくはないと思います。

実はその「ボール遊び」、なにも問題ない場合と後々問題に繋がりやすい場合があり、とても重要なことなのでご紹介したいと思います。


■犬のモーターパターンとは。。。

「ボールを追いかける」という行為は犬たちにとって自然に出やすい行動の一つで、それゆえに飼い主さんとのコミュニケーションによく採用される遊びといえるでしょう。
動くものを追いかけるという習性は、本能に組み込まれたモーターパターンの中のひとつの行動なのです。

「モーターパターン」とはその動物の補食にいたるまでの一連の流れのことを言います。
どの生き物であっても本能でモーターパターンを行います。

これは本能に組み込まれているので、学習やしたものではなく、生得的に思考を介さずに起こる一連の行動です。

犬の補食行動における基本的は「モーターパターン」は次の通りです。

①獲物を見つける

②ストーキング

③追いかける

④噛みついて捕まえる

⑤とどめの一撃


⑥食べるor切り裂く

モーターパターンにははじまりと終わりがあって、①で獲物をみつけると「オンセット」でモーターパターンに入ります。
一度モーターパターンに入ると、⑥の食べるor切り裂くの「オフセット」まで一気に行動が繋がり続けます。

ここには思考を介しておらず、本能で動いているのでドーパミンが出続けている状態で、本人はもとより、他者がそれを止めることもとても難しいのです。

このドーパミンは痛みや恐怖に打ち勝つほどの強い動機になり、モーターパターンにはいった犬たちはその最中に痛みが加わっていても我を忘れて「オフセット」まで行動を止めないのです。

■本能行動は止めることが難しい

ネズミを追いかけてサボテン畑に入っていった犬が、サボテンのトゲだらけになっても追いかけることをやめず、ようやくネズミを仕留めてから我に返り「ギャンギャン」と痛がったという話も行動学のセミナーなどで紹介されています。

それだけ本能行動は止めることが難しいもので、叱っても効果がないということがおわかりいただけたでしょうか?

このモーターパターンに入る習慣が多ければ多いほど、犬たちの脳に興奮しやすい学習をさせているといえます。

よく家庭で行われている遊びのひとつ「ボール遊び」がそれに当たるのです。

とはいえそれが問題にならない犬たちがいます。

飼い主との関係が整っていて、抑制行動がしっかりと入っている犬です。

もし今困った行動があると感じているのであれば、モーターパターンに入るボール遊びは避けた方が良いと言えるでしょう。

ここでご紹介したモーターパターンの行動は基本的なものであって、犬種ごとにその行動の連鎖には繋がりやすさや特徴があります。

例えば
レトリーブ(ゴールデン・ラブラドール種)
ストーキング・ポインティング(セッター・ポインター種)
ハーディング・ドライビング(ハーディング・テリア種)
アタッキング(ハウンド種・テリア種)
トラッキング・トレイリング(ハウンド種)
それぞれにそのモーターパターンにだいぶ違いがあります。

これは犬種ごとの行動問題にもつながる要素で、犬たちのしつけトレーニングに取り組む時にその犬の本能の軸として認識が必要なものになります。

詳しくは個別のカウンセリング等でお問い合わせください。

お問い合わせ


シェアする

フォローする

この記事をお届けした
FULFILL DogTrainingの最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!