犬の問題行動と避妊去勢。犬との共生を考える。

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犬の問題行動と避妊去勢。犬との共生を考える。

最近では病気の予防や行動問題の予防のために獣医師から避妊去勢手術の提案がされることが一般的になってきていますが、それでも満足のいく説明が得られずに価値を感じられず、避妊去勢の手術に対して警戒したり不安になり取り組めない飼い主さんが多くいらっしゃいます。

実際に問題行動とどんな関係があるのかということを理解するのと同時に、「犬たちと暮らす」ということについて今一度しっかりとお伝えしていかなければと感じてます。


■避妊去勢手術をしないという選択

特に青森県は、情報不足により避妊去勢の取り組みができてないという現状を感じています。

これまでもしつけ相談の中で、「獣医師の先生方に勧められてはいるけれども今一歩踏み切れなかった」というクライエントさんにどれだけその価値と必要性を訴えてきたか。。。

納得すると飼い主さんはちゃんと取り組んでくれる方がほとんどでした。

よほどポリシーがあって「自然なままに」という方もいらっしゃいますが、そのような方は避妊去勢手術を施さない代わりにかなりの労力をかけて犬のストレスマネジメントをしてあげる必要があります。

ですがそこまでしっかりと信念を持ちながら、避妊去勢手術をしないと決め、犬たちに完璧なストレスマネジメントをかけてあげられている飼主さんはどれだけいるのでしょうか?

「病気や疾患がありできない」というのと、「自然なままに過ごさせたいからしない」「かわいそうだからしない」というのはまったくの別物です。

「繁殖したいから」という方は正しい知識と経験を学び、身につけてから行ってほしいと思います。
素人が動物の命を扱うことが軽んじられてはいけない。
今も社会的な事情で殺処分されている命があるのですから。

いったん売りに出したにもかかわらず、その後ショップの利益のために繁殖させようと避妊去勢をさせないペットショップがいることにも憤りを感じます。

「かわいいうちの子の子どもが見たい」

ショップからそんな提案があれば、安易に受け入れてしまう飼い主さんは少なくないでしょう。

その子が繁殖のためにその機能を持ち続けることで抱えるストレスまで、想像することはできないでしょうから。。。

でもそんな状況が当たり前にあって、犬たちが避妊去勢を受けられない現状がまだまだあるのです。

■避妊去勢と問題行動

吠える・噛む・追いかける・唸る・飛びかかる・マーキングなどなど、問題行動といわれる犬たちの行動は犬が自然にとる行動ばかりです。

そしてその原因となっているものが、彼らがもつ強い「本能」です。

捕食本能・危機回避・繁殖

この3つは犬たちが野生下で生きていく上で、なくてはならない本能です。

そう!野生下で生きていくのであれば、です。

野生下で生きていくのに必要な本能は、コンパニオンアニマルとして家庭犬が持っていては問題になる機能なのです。

捕食本能は獲物を見つけたら一心不乱にそれを仕留めるまでむかっていく本能。

危機回避はいろいろな刺激を敏感に察知し、すぐに臨戦態勢にはいるための攻撃的な本能。

繁殖は生命を残すためになんとしても異性に近づこうとする攻撃的で破壊的な本能。

こんな本能を持ち合わせていたら、ごく普通の家庭で飼われていても犬たちはいつでも警戒体制です。

人や物の動きや音にも過敏に反応しやすく、落ち着きがなくスペースを守り、繁殖の欲求が満たされなければ常にイライラして過ごしているのです。

どうでしょう。

犬たちにとってそれは穏やかに過ごせる状態でしょうか?

トイレ・攻撃性・吠えなど様々に相談をお受けしますが、避妊去勢手術を施していない犬の飼い主さんには、まずは犬のストレスを取り除いてあげるための手術をしてあげてくださいと必ずお伝えします。

犬たちに行動を改善してほしのであればなおさら、犬たちが穏やかに過ごせるサポートをしっかりとしてあげて欲しいのです。

避妊去勢手術を受けた犬たちは学習もスムーズに進むことが分かっています。

トレーニングで好ましい行動を教えていくことも簡単にできるようになります。

抱える必要のない不安や恐怖のもとを取り除いてあげることで、常に警戒のアンテナを張り巡らせている状態、気の立った状態から解放してあげることができるのですから。

せっかく動物病院で避妊去勢を勧めているのですから、飼い主さんが安心してポジティブに取り組めるような説明がさらにあると良いのになぁと感じています。

避妊去勢というテーマで何記事もかけてしまうくらい深いテーマではありますが、こういった情報も益々広めていきたいと思うのでした。

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