愛犬とはじめてのクリッカートレーニング。

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愛犬とはじめてのクリッカートレーニング。

犬と暮らしている人たちの中でも、しつけに関することを熱心に調べたりしている方はクリッカーという物をすでに知っているかと思います。

実際に近年効果的といわれる犬のやる気を引き出すモチベーショナルトレーニングの代表と言っても過言ではなく、正しく取り入れることでクリッカーはとてもドッグトレーニングに役立つ効果的なツールです。

ここでは「クリッカーとは」というところから、本当のクリッカーの使い方と注意点、そしてクリッカーを犬のしつけに使うことのメリットなどについてご説明します。


■クリッカーとは

クリッカーとは、元々はイルカやシャチなどの誘導することのできない海洋生物に行動を教えるために生まれたものです。

イルカショーでホイッスルが鳴るのを聞いたことのある方は多くいらしゃるのではないでしょうか?

あのホイッスルは行動の号令ではなく、ご褒美(報酬)の合図です。

「その行動正解!ご褒美がもらえるよ!」という合図になります。

犬のトレーニングでも同じようにご褒美(報酬)の合図として条件づけて使用していくのですが、私たち人間が一番反射的に細やかに動かせる指先で瞬間を捉えて音を鳴らせるように、カチンと音を鳴らすクリッカーとして使用されるようになったのです。

通常のトレーニングでもご褒美を約束する報酬の合図として「そう!」「YES!」「GOOD!」などの褒め言葉を使いますが、それをカチンというクリッカーの音に置き換えていきます。

犬の動きはとても速く、私たち人間がしっかりと追いついて的確に良い瞬間をマークできなければ犬たちには正しく伝えることはできません。

人は言葉を話すよりも、指先の方が機敏に繊細に動かすことができるので、クリッカーが有効なのです。

■犬にとってのクリッカーの意味

まずはその原理を理解することが必要です。
クリッカーの音は、犬にとって3つの意味を伝えることができます。

①「その行動のその瞬間が正解!」を伝える。

②ご褒美がもらえますよ。

③解放

いわばご褒美を必ず与えますよ~という私たちから犬への約束手形になります。

①と②はわかりやすいかもしれませんが、例えば行動を教えるときに③の解放がとても重要な意味をもちます。

解放とは「犬が取り組んでいる1つの行動を終了して解放しますよ~」という意味です。

教えたい行動を行っている場所ではなく、数歩でも歩いて少し移動する必要のある別の場所でご褒美を与えていきます。

そこからまた犬は新たに望まれている行動へアプローチしていくことができます。

そんな「一区切り」という意味も持っているんですね。

■クリッカーの学習の仕組み

犬は自分がとった行動の直後に良いことがおこると、その行動を頻繁にするようになります。

これを「正の強化」といい、クリッカーはこの仕組みを利用したトレーニングツールなので
す。

いきなりトレーニングでクリッカーを使用しても、犬たちにとってはじめはなんの意味も持たない大人ので、まずはこの条件付けが必要になります。

「カチン」「ご褒美を落として与える」「カチン」「ご褒美を落として与える」。。。

厳密にいろいろと細かいやり方があるのですが、簡単に言うとこんな感じでクリック音の後にご褒美を与えることで、条件付けていくのです。

これを「チャージング」と言います。

クリッカー音を聞いて犬が期待するそぶりを見せたらクリッカートレーニングを開始することができます。

■クリッカートレーニングを行う際の注意点

クリッカーは「正の強化」を原理にもつトレーニングツールです。
この効果を崩さないために、いくつか守らなければいけないルールがあります。

【1クリック1トリート】
必ず1回のクリックに対して1つのご褒美を与えることです。
ルールに一貫性がないとその効果はなくなってしまいます。

【間違って鳴らしても与える】
「はじめるよ」や「スタート」などの開始の合図をかけたら、間違って鳴らしてしまったとしても必ずご褒美を与えるのがハンドラー側の義務です。
「おしまい」「終了」の合図があるまではなにがあっても、クリッカー音に対して必ずご褒美がもらえるようにします。

【呼び戻しに使わない】
クリック音がなると犬がご褒美を期待してこちらを見たり近づいたりするようになります。
これはとても自然な学習なのですが、これを利用して呼び戻しに使用する飼い主さんが結構いるようです。
クリッカーを覚えたての訓練士の方もやってしまうことがあると話に聞きましたが、これはクリッカーの効果を無くしてしまうとてももったいないことなのでやめましょう。

■クリッカーでできること

クリッカー音とご褒美とを条件付けることで、様々なトレーニングに使うことができます。
ここでは簡単にクリッカーでどんなことができるのかをご紹介していきます。

①褒め言葉の代わりに
外出先やあまり声を出したくない場所でも、クリッカーがあれば周りの目を気にすることなくトレーニングに取り組めます。
褒め言葉をかけるのが恥ずかしいと感じる方も良いかも知れませんね。

②行動を教える
「フリーシェイピング」、「キャッチング」という手法があります。
フリーシェイピングは目的の行動に対して近づけて行くようクリックをして、少しずつゴールの行動に近づけていく手法です。
キャッチングはどんぴしゃで犬が求めている行動をしたときにだけ鳴らして強化していく方法です。
どちらも犬の自発行動を尊重する手法なので犬に嫌なストレスがなく、楽しんで取り組んでもらえることが利点です。
さらに自発行動は誘導された行動よりも学習が早く効果的であることがわかっています。
教える人の難しいテクニックもさほど必要ありませんが、犬の行動を見る目が確かであることが求められます。
なので人の犬を見る力が養われていくというのも利点にもなりますね。

③感情を変える
たとえば「お散歩中に出会う人が苦手、犬が苦手で吠えてしまう」という子に対しても、クリッカーで効果的にトレーニングしていくことができます。
瞬間を切り取るクリッカーで、犬が他人や他犬など苦手なものを認識した瞬間をクリックしてご褒美を与えていきます。
刺激の調整は必要ですが、クリッカー音というすでによい印象のものと、苦手なものを組み合わせることで、元々苦手だった他人や他犬に対しても良い印象を持たせてあげることがしやすくなります。
感情を変えると行動が変わります。
不安や恐怖がクリッカーによってポジティブなものに変わったとき、はじめて吠える以外の別の行動を教えることができます。
感情を変えることはとても重要なことです。

■クリッカーを使っている人は多いけれど。。。

呼び戻しで使う人がいるというのと同じように、クリッカーという同じツールでもトレーナーによって使い方が違ったり、本来の使い方とは違う間違った使い方をしている人も多くいます。

極端なことを言うと、罰としてクリッカーを使っているドッグトレーナーもいるほどです。

なので愛犬をクリッカートレーニングをしてみたい!と思ったらまずは、信頼できる確かな指導をしてくれるトレーナーを見つけるところからはじめてみることをオススメします。

手軽につかえるけれども奥が深い!!

それがクリッカートレーニングです。

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