夏の音、犬の不安を減らすサポート
青森も短い夏が訪れ、宵宮やねぶたのお囃子など大きな音が家の外から頻繁に聞こえるこの季節。
エアコンをつけるまでもなく、窓を開けて過ごすご家庭が多いんじゃないかなぁと思います。
今回はそんな青森のワンコたちが穏やかにこの季節を過ごせるように役立つ情報をお伝えします。
■窓を開けてお外の音に吠えているなら、それはワンコが安心できてない証拠
まもなくねぶたも本番になり、花火大会も県内各地で開催されますね。
そんな『夏の音』が賑わう季節。
外からの音にわんちゃんはどんな反応をしているでしょうか?
もしくは全く反応していない?
お耳と口角が引けていて、口を開けながらハァハァと呼吸が荒くなっていたり、落ち着かずウロウロしていたり、隅っこで固まって震えていたり、飼い主さんから離れられない。
ましてや吠えているというのであれば、わんちゃんが普段聞きなれない『夏の音』に不安がっています。
夏でなくても、工事の音やサイレンの音、カミナリの音など、普段聞き慣れない音に不安感を感じるわんちゃんは少なくありません。
こんな時、飼い主として私たちがしてあげられることはなんでしょう?
まずは気になる不安なお外の音のボリュームを下げるために窓は閉めてあげましょう。
人にとっては窓を開けることが普通の暮らしでも、それが犬たちにとっては不安の原因になっていることが多くあるのです。
犬たちの過ごしやすい気温は24度と人よりも低めです。
エアコンを上手に使いながら、室温の調整をして、外の音の不安からもワンコたちを守ってあげましょう。
■お外で大きな音がするときの犬たちへのサポート
花火や祭りの太鼓の音、花火の音など、外の物音に意識がいかないよう、ほかに夢中になれる遊びやトレーニング(食べ物を使った)をして過ごさせてあげると効果的です。
さらに落ち着きやすい工夫として、こんなものもあります⇩⇩
カミナリの音が苦手なわんちゃんのために作られた、その名も『サンダーシャツ』。
今はピンクやネイビーなどかわいいデザインも増えています。
※触られること、お洋服が苦手な子は使用しないでくださいね。
伸縮性のある布でできている、圧をかけながら巻きつけて着せるタイプのお洋服です。
この包まれている感じ、普段とは違う感じ、が、わんちゃんが自分の体の外側ではなく内側を意識しやすくなり、落ち着きやすくなる役割をしてくれます。
意識しすぎて固まってしまう子も珍しくありませんが、体に何かを身につけることはこんな時以外にも必要な場面がありますので慣らしてあげたいですね。
そして一番大切なことは『怯えている』『怖がっている』ようなわんちゃんの様子にこちらがフォーカスして関心を向けないということです。
関心とは
・わんちゃんを見る
・声をかける
・撫でる(抱っこする)
などなど、私たちが関わること全てです。
これは『怯える行動』『怖がっている行動』を強化しないためです。
※強化→頻度を増やす
こちらが望まない行動は、強化しないよう関心を向けず、好ましい行動をとれるよう教えていくのですね♪
・マテ
・ハウス
・マット
私たちがトレーニングを通じて問題解決していくにはこれらの行動を教えていくことが多いです。
自信を持ってそこに留まっていられる行動を教え、問題解決していくことが理想的なのですが、タイミングや教え方、慣らし方など、細かな知識や技術が必要ですので、トレーニングを始める前に、ドッグトレーナーにご相談くださいね。
■この季節、これだけは避けてあげて!!
あとは、どう反応するかわからないわんちゃんを、ねぶた会場や花火大会の会場に一緒に連れて行くことは避けてあげてくださいね。
一緒に楽しみたいという気持ちで連れていっても、わんちゃんにとっては、慣れない人混み、爆音で恐怖の時間となってしまいます。
不安な経験は後のいろいろな行動問題にも繋がりやすいですので、ご注意くださいね。