犬と子どもの育て方。犬育てと子育て、学習の仕組みの共通点と目的の違いについて。

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青森のドッグトレーナー
FULFILLのタナカアカリです。

犬育てと子育てには
多くの共通点がありますが、
みなさんはご存じでしょうか?

犬を家族の一員として
飼う人が増えているから、
実の子どものように
育てる人が多いってことでしょ?

いえいえ、そういうことではないのです。


■犬と人に共通する「学習の仕組み」

今回ご紹介したいのは、
「学習の仕組み」についてです。

実は多くの飼い主さんや
子どもを持つ親は
この「学習の仕組み」についてを
知らないと思います。

この「学習の仕組み」
人も犬もなんら違いはなく、
同じように経験から
学んでいくのです。

ではその学習の仕組みについて
説明していきましょう。

まず私たちがとる行動の
「学習の仕組み」は

きっかけ→行動→結果

の3つの行程で起こっています。
(これを随伴性と呼びます)

さらにどんな風に行動を
学習していくかは、
「オペラント条件付け」
というもので、
4つのパターンに
わかれます。

①とった行動の直後に
その人にとって
(その犬にとって)
良いことが現れると
その行動は増える。

②とった行動の直後に
その人にとって
(その犬にとって)
良いことがなくなると
その行動は減る

③とった行動の直後に
その人にとって
(その犬にとって)
悪いことがおこると
その行動は減る。

④とった行動の直後に
その人にとって
(その犬にとって)
悪いことがなくなると
その行動は増える。

たとえば。。。

子どもが良くごねたり、
犬が慣れているはずの
飼い主に対して
良く吠えたりする場合、
子どもや犬たちは
ごねたり吠えたりすることで
親の関心が得られたり
願っていることが
叶って良いことが起こる
という学習をしているのです。

「学習の仕組み」は
子育てにおいても
犬育てにおいても同じ。

コントロールされないということが
理論的にもとても大切なのですね。

■子育てと犬育ての目的の違いとは?

では子育てと犬育て、
学習の仕組みが同じであれば
同じように行っていいのでしょうか?

こたえはNOです!!

これは子育て犬育ての
目的の違いが大きく関わってきます。

子育てと犬育ての
目的を考えるとき、
キーワードは「自立」にあります。

子育ての目的は
子どもが「自立」すること
ではないでしょうか?

さらに良い親子関係を築いていく
ということも一つの大切な
目的であると思います。

では「自立」とはなんでしょう?

「自立」といっても
経済的自立や精神的自立など、
いろいろな解釈があると思いますが
私的解釈は、
「自ら考えて自ら決断し、
自ら行動する力」です。

これができなければ
親元を離れていくとき、
社会でより良く責任ある生き方を
していくことはできないでしょう。

そのために親は子どもの
「自立」の機会を奪わない関わりや
自ら問題解決をしていく
学習の機会を提供していく
必要があるのです。

では犬育ての目的に「自立」は
入るでしょうか?

ある意味ではYesと言えますが
ある意味ではNoです。

種の違う犬と人が一緒に生活し、
穏やかに過ごしていくために、
必要な「自立」は
例えば飼い主と離れても
落ち着いて過ごせるとか、
第三者に預けられても
パニックや過度に不安にならずに
過ごせるということです。

でもそれ以外で犬が
「自ら考えて、自ら判断し、
自らが行動する」
という「自立」を
発揮してしまうと、
実は暮らしづらく
なってしまうことが多いのです。

落ちているものを勝手に
判断して食べてしまうとか、
来客を追い払うことを役割として
吠え立ててしまうとか、
散歩中に自分の進みたい方へ
ぐいぐいと引っ張っていくとか。。。

犬と暮らすとき、
犬は飼い主を信頼し、
飼い主がリーダーシップをとりながら、
犬はこちらにいちいち許可を
求めてくれたり様子
をうかがってくれるような
関係の方が穏やかに過ごすことができます。

多くの飼い主さんや子どもをもつ方を
見ていると、
犬を育てるように子どもを育てていたり、
(自立を妨げるように)
子どもを育てるように犬を育てているなぁと
(自立を促すように)
感じることがあります。

「学習の仕組み」は同じでも、
育てていく目的は違う。

このことに意識をむけながら
日々の関わりに役立てていけたらいいですね。

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