ドッグトレーナーになりたい!そんな若者たちが活躍できる場を増やしたい。
フリーランスのドッグトレーナーとなり、県内各地で価値ある情報をお伝えしていく中で、「ドッグトレーナーになりたいんです!」という若者からレッスンを見学させて欲しいと問い合わせがありました。
私にとってこんなに嬉しいことはありません。
彼らが活躍できる場を増やすこともこれからの私にとって重要なミッションだと思っています。
■ドッグトレーナーを志す理由は?
ドッグトレーナーの仕事って「犬のしつけをする仕事」でしょ?
そう思われている方がほとんどだと思います。
もちろんそれが仕事ではあるのですが、その向こう側には不幸な犬や飼主さんを作らないように、救えるように、HAPPYに生涯一緒に暮らしていけるようにというとても大きな、大切な目的があります。
それは不幸にもしつけが上手くいかなかったから、人になつかないからという理由で、殺処分の対象とされてしまう子を減らすことにも繋がるのです。
そして飼主さんへのマナーやしつけ方の指導であったり教育をすること。
これもドッグトレーナーの大きな役割だと思っています。
今回レッスンの見学を希望してくれたのは、大学で保護犬の保護譲渡活動を行っている学生さんです。
活動を通して、様々な飼主さんや犬たちと出会い、不幸になってしまう犬たちや飼主さんを救えるようになりたい!と「ドッグトレーナーになりたい!」という気持を抱くようになったそうです。
こんなに情熱をもってドッグトレーナーを志す若者がいること、そして私自身が彼のひとつのサンプルとなれることがとても嬉しく、レッスンを終えた後お茶をしながらお話をさせていただいたのでした。
■どんなドッグトレーナーになりたいのか。
私も数多くのドッグトレーナー仲間と一緒に仕事をしてきましたが、それぞれに仕事に価値を感じている部分には違いがあるように感じます。
当然といったらそうなのですが、ドッグトレーナーとして知識や技術を活かしながら、どんな人たちやどんな飼い主さんや犬たちのお役に立ちたいのか。
それが人によって情熱の大きさとともにまったく違うように感じます。
問題行動の解決に情熱を感じるトレーナー。
パピーの社会化トレーニングに情熱を感じているトレーナー。
老犬の介護やリハビリに情熱を感じているトレーナー。
アニマルセラピー活動に情熱を感じているトレーナー。
保護譲渡活動に情熱を感じているトレーナー。
本当に様々です。
私自身元々ドッグトレーナーを志していたわけではないのですが、それでも情熱を感じるものがるからこそこれまでも続けてこれたわけで、その思いの強さや目指す未来、自分の働きが持つ影響力をしっかりと感じられているトレーナーは実力も経験値もどんどん増えていくように感じています。
そんな中で、実体験をもって「ドッグトレーナーになりたい!」と行動している彼のように、軸となる思いを強く持っている人はちゃんと望んでいる未来をつかみ取り、たくさんの人や犬たちに貢献できるトレーナーとなっていくんだろうなと思っています。
■ドッグトレーナーが働く場所
とはいえ専門学校を卒業し、ドッグトレーニングの基礎を学んだとしてもドッグトレーナーの雇用先は多くはありません。
特にここ青森では警察犬の訓練所の他に、家庭犬を対象にしたドッグトレーナーの仕事の雇用が少ないのが現状です。
ドッグトレーナーという職業もなかなか認知されておらず、犬の教育や飼い主の成長のためにお金を払うという意識もあまり根付いていない現状も感じています。
まずは私にできることで精一杯活動していくことで、動物福祉に携わるドッグトレーナーの職業としての価値も広げていきたいと思っています。
志の高いドッグトレーナーを目指す若者が、思い切り活躍できる未来のためにも。。。