「可哀想だから買う」はもうやめませんか?
しつけ相談にくる飼い主さんのワンコたちは、様々なところから迎えられて家庭にやってきます。
ペットショップから迎えるという方がまだまだ多い中、動物愛護センターや動物保護団体から迎えたというかた、ブリーダーの元へ直接足を運び迎え入れたという方が少しずつですが増えてきて嬉しい反面、まだまだ認識不足による迎え方をしている人たちもたくさんいると感じています。
■劣悪な環境での生体販売。
青森県内にもまだまだ劣悪な環境で生体販売を行うペットショップがあります。
・空調が適切でない。
・スペースが十分でない。
・スペースが清潔でない。
・早期に母犬と離してしまっている。
・お手入れが十分にされておらず不衛生。
・十分なケアがされておらず不健康。
特に「格安!」「セール!」と生体の価格を安くして販売しているところほど、生体への手のかけ方などは雑になっているように感じます。
展示されている仔犬の毛が伸びきって、汚くなっていることをお客様から指摘されても、「うちにはトリマーがいないので」と、開き直ってそれを正当化する店舗もあるようです。
「青森県はまだまだ知識がひろがっていない」と低く見られているのか、いまだに他県からやってくる移動販売も数多くあります。
移動のストレスを抱えた仔犬たちは下痢や嘔吐など起こしやすく、移動の最中に亡くなる子が多くでるもの容易に想像がつきます。
移動販売が去っていった後、地域の動物病院にはそこから迎えた感染症の子たちの受診が後を絶ちません。
■それでも劣悪なペットショップは潰れることなく、移動販売もやってくる
なぜだと思いますか?
当然、買う人がいるからです。
買う人には2種類の人たちがいます。
①そういった正しい知識を知らないままに「安いから!」「気に入ったから!」と衝動買いしてしまう人たち。
②良くない業者だと知っていながらも、目の前の子が不憫で「なんとかこの子だけでも助けたい」という想いから購入してしまう人たち。
販売する業者は、迎える理由など関係なく、ただ売れればいいのです。
だからお客様からどういう業者だと思われようが、売れる限り売り続けます。
正しい知識と、本当の意味での可哀想な動物たちを増やさないために、動物愛護や動物福祉を考えるのであれば、もっと広い視野で賢い選択をしてほしいと願うばかりです。
「可哀想だから買う」はもうやめませんか?
賢い選択をしていくことで、他県からの移動販売はこなくなりますし、劣悪な環境で生態販売するペットショップもなくなっていきます。
とてもシンプルなことです。