殺処分を免れた犬たち。行動問題の末に飼い主ができることとは。。。

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殺処分を免れた犬たち。
行動問題の末に飼い主ができることとは。。。


■飼育放棄を決断される犬たち

動物病院とドッグカフェ併設のドッグトレーニング施設に勤務した10年。
毎年、年に数回は継続的な飼育が困難になり、譲渡や殺処分も考えているというご相談を受けることがあります。

・家族が引っ越す
・家族が病気になった

・飼い主が亡くなって他に身寄りがない などなど

いわゆる飼育放棄の相談なのですが、その多くは問題行動が原因です。

■行動問題のある犬の譲渡の実情

特に噛みつきの問題は深刻です。
飼い主さんも試行錯誤の末、どうしようもなくなり相談に来られるのですが、噛みつきの問題を抱えている子は受け入れてくれる里親さん探しが難しいため譲渡の望みはとても薄いのが実情です。

それでも今の飼い主さんの元で、行動の改善ができる場合がほとんどで、これまで受けた相談の中で殺処分の選択をされた子は一人もいません。

様々な事情で飼い主さんの継続飼育が難しい場合は、トレーニング施設で引き取り、行動修正のトレーニングをし、できる限りのQOLを満たせる環境とお世話で過ごさせています。

ある程度の行動修正ができた子に関しては条件付きで里親さんを募集しますが、それでも行動問題がある子に関して受け入れてくれる家庭は本当にまれなので、長い年月をそこで過ごすことになります。

里親さんが現れなければそこで生涯を終えるという子もいるのです。

そしてトレーニング施設はシェルターではないので、収容して保護できる頭数には限りがあり、全てを受け入れることも難しいのです。

行動問題が原因で手放すことを考えている飼い主さんには、その方が手放せば譲渡は難しいことをお伝えした上で、譲渡するにしても行動問題改善のトレーニングが必要なことと、まずは今の状態で行動修正をしていくトレーニングに取り組んでいくことを提案していきます。

その際トレーニングの費用ももちろんかかるのですが、そこは飼い主さんである責任を果たしていただく意味でも、お伝えしています。

すでに学習してしまている行動問題改善のトレーニングにかける費用は、決して安くはないので、悩まれる飼い主さんもいらっしゃいますが、ゆっくりじっくりとお話をしていくことで、これまでに殺処分の決断をされた方は一人もいらっしゃいませんでした。

そこは最終的に私たちトレーナーが決断することができないところではありますし、仮に飼い主さんが殺処分の決断をされたとしたら引き取らない選択はないのかもしれませんが、最後まで飼い主さんの決断を信じて関わっていきます。

そうしてこれまで、殺処分も考えていると相談されてきた飼い主さんは、誰一人として最悪の決断をせずにいてくれています。

そしてトレーニングに取り組んでくださって行動問題が改善された飼い主さんからは、あの時ここで相談していてよかったと、愛犬への愛情を深めてくれています。

トレーニングに取り組み、手間暇をかけた分だけ、愛情も増していくのです。

行動問題は起る前に予防として取り組んであげたほうがかける労力は遙かに楽で、治療となるとその労力は倍以上にかかります。

でもそのタイミングで気づけたことや、軌道修正できたことは、後に飼い主さんの自信となり、なによりも愛犬との絆を深める想い出になっていくのです。

今どんな行動問題に悩んでいる飼い主さんにも、あきらめないでほしいというのが私の思いです。

そこを乗り越えてきた飼い主さんと犬たちを何頭も見てきたのですから。。。

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