自立と絆を育む子育てとは。
ママカフェに学ぶ叱らない子育て。
「うちの子は良く言うことを聞くし、わがままは言わないお利口さんだわ」
そう感じているならば要注意です!!
扱い安いと感じる子ほど、指示待ちや自己肯定感の欠如など、自立が育まれていない可能性が高いからです。
■ママカフェで大切にしている子育てとは?
先日love aomori project主催で子育て中のパパママ向けた学習会。ママカフェが開催されました。
選択理論心理士で2児のパパであるキム兄を東京からお招きして、今回は八戸と弘前の2会場で開催しました。
全国の子育てに悩むママたちを救い続け、今や引っ張りだこキム兄のママカフェはベースに選択理論心理学を持っています。
世の中には「こんな時どう対応する?」のような、子どもとの関わりで有効とされるスキルがたくさん発信されており、みんな手っ取り早くできるスキルを求めがちなのですが、子育てはそう簡単にはいきません。
必ず上手くいくという正解などもないですし、スキルだけを追い求めると逆に大切なことを見失っていたりするものです。
ママカフェでお伝えしているのは、どこに向かって子育てをしているのかということに立ち戻るということと、理論をベースにした自立と絆を育むために効果的な考え方の情報です。
もちろん実生活に役立て安いよう、こんなシチュエーションでどう関わる?というワークは扱うのですが、そこで大事にしているのは【親が子どもの自立や学習の機会を奪わずに、良い関係でいられる関わりかどうか】というところです。
正解がない中でもどんな風に対応したら良いかの基準が身につくと、親自身が好ましい対応を検討できるようになってくるのです。
数名のパパママでシェアしていくと、その方法は様々にアイディアもだされ、他のパパママのアイディアを持ち帰ることにも繋がっているのです。
■子育てで目指している自立ってなに?
これも先日のママカフェで扱ったワークの一つです。
私たちの子育ての目的が「子どもが自立すること」であることはどのパパママも同じなようです。
こんな問いかけがありました。
「自立した状態」ってどんな状態ですか?
テーブルごとにシェアするといろんな意見がでてきます。
お金を自分で稼いで生きていけるようになること?
一人で自分のことができるようになること?
子どもの自立に向かって子育てしているはずが、肝心の親である私たちが「自立」の定義が曖昧なのです。
ママカフェでは「自立」をこう定義しています。
【他の人の欲求充足の邪魔をせずに、自分の欲求充足ができるようになること】
お友達のおもちゃを奪って自分の欲求を満たすことは、「自立」とは言えません。
どんな状況でも、どう関わられても、他の人の欲求充足の邪魔をせずに、上手に自分の欲求充足ができることが大切なのです。
もっと簡単にいうと自分の機嫌を自分で保てるようになること。
「親のせい」とか「お友達のせい」とか環境や状況のせいにせずに、自分の欲求を自分で満たせるようになっていくことこそ、生きる力であり「自立」なのです。
たくさんの事例やあるあるな状況での対応など、参加者のパパママにとっては「あちゃ~!」「それやっちゃてるな~」など耳が痛い場面もあったかと思います。
でも気づけたときが取り組むときです。
人はいつからでもどこからでも、もっともっと良くなることができます。
人が良くなっていくことに上限はないのですから、少しづつでも良いと思う関わりを意識して子育てを楽しんでいきたいですね。